急性低音障害型感音難聴 |
突然耳が詰まった様な症状で発症する耳の疾患です。「聞こえない」と言うほど強い症状ではないのですが、 「耳が詰まった感じ」とか「音が変にゆがんで聞こえる」などの症状になります。人の話し声の周波数よりもむしろ低い周波数が 聞こえにくくなる、急性感音難聴の一つです。聴覚の神経である内耳(蝸牛:かぎゅう)に異常が起こって生じると考えられています。 「蝸牛型メニエール病」「内リンパ水腫」などと表現する先生もいます。若い女性にやや多いですが、それ以外の年齢層でも生じますし 、男性にももちろん起こります。明確な原因は不明ですが、徐々に解明されて来ています。 |
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低音障害型感音難聴はどうして起こる?(推測されている病態)
ところが何らかの原因で、蝸牛の水の出し入れのバランスが崩れてしまうことがあります。 特に、水が出てゆく経路に異常が生じると、蝸牛の「水はけ」が悪くなり、リンパ液が溜まりすぎてしまいます。
そうすると、蝸牛内の水圧が上がり、蝸牛は正常の機能ができなくなります。 この影響を一番受けるのが、低い周波数の音を感じる神経と考えられており、そのため低周波数の聴力が限局して低下したもの、
これが「低音障害型感音難聴」の病態ではないかと考えられます。ただこれも一つの説にすぎず、確実なものではありません。 |