鼻水・鼻汁・後鼻漏 |
鼻の内側の表面は粘膜で覆われています。粘膜は表面の湿り気を保持するため、常に粘液などを分泌しています。鼻水・鼻汁はこの分泌物の量が過剰になったり、細菌などの感染を伴って性状が変化したりして、鼻腔内にとどまらず外部に出てきたものです。鼻の中は、前後と上方に広くなっています。分泌物が前から鼻の穴に出てくれば鼻水や鼻汁ということになりますし、後ろに出てのどに落ちると、後鼻漏(こうびろう)となります。 |
1)アレルギー性鼻炎は、いわば「体質」によって生じるものです。 くしゃみ・鼻水・鼻づまりが3大症状ですが、どの症状が顕著かは個人によって異なります。
アレルギー性鼻炎の際の鼻汁は「水様性」と表現され、いわゆる『水っ洟(みずっぱな)』と言われるものです。アレルギー性鼻炎は残念ながら「治ってしまう」ことはありません。原因となる物質(ハウスダストやダニの死骸の砕けたもの、花粉など)が鼻から進入する状況下では症状が出ます。これらを吸引する量を減らす努力が最優先で、あとは投薬(内服や点鼻薬)によるコントロールが必要です(治療というより管理です)。 |