こどもの鼻炎や副鼻腔炎(ちくのう症)について

実際の治療例から


上のレントゲンは4歳の女子のものです。黄色い鼻汁と鼻づまり、頭痛のため来院したときのものが左側です。1週間に1度ずつ来院して鼻内の分泌物を吸引掃除して、薬の吸入を行い、あとは自宅で小児用の鼻の薬を内服しました(抗生剤の内服はしていません)。その治療を4週間続けた後のレントゲンが右側です。鼻の両側(目の下)で、頬のあたりが黒く抜けた像になっています。
 左の写真では白く曇っており、副鼻腔に炎症が起こり分泌物(鼻汁のもと)が溜まっている状態ですが、右の写真では完全に空気が入り換気が良くなり、分泌物がなくなった状態です。もちろん本人の症状も4週間後には完全に消失しています。多くのお子さんがこのような治療を行い1−2ヶ月で症状の改善を見ています。ただ風邪を引いたりすると幼少期には再発しますので注意が必要です。基本的には成長による鼻腔の拡大により、鼻の奥の換気が良くなると発症しなくなってゆきます。焦らずに見守ってください。


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