鼻 出 血

   鼻出血は、鼻腔内で血管が切れることによって起こります。鼻の中の様々な疾患・原因で生じます。
考えられる状態として以下のものがあげられます。
1)鼻腔粘膜の乾燥により、血管が切れやすくなっている
2)鼻炎のため血管が充血拡張し切れやすくなっている
3)鼻腔内に腫瘍などの病気がある


 右の図は鼻の断面図です。鼻中隔(びちゅうかく)と呼ばれる左右の鼻を分ける真ん中の壁の表面で、 鼻の入り口から1cmくらい奥のところに毛細血管が集中している部位があります。鼻出血の9割はこの部位の血管からの出血と言われています。 もちろん、腫瘍などが原因の場合には、もっと奥の方に出血点があることが多いです。


鼻の内部断面図
入り口から1cmくらいのところに
   毛細血管が集まっている (緑色矢印) 
 

 しばしば鼻出血を繰り返す子がいますが、これは鼻の粘膜が弱くなっている場合に起こります。アレルギー性鼻炎のため粘膜と血管が弱くなっている可能性もあります。眼や鼻をかゆがったり、一度くしゃみが出ると2−3回続けて出るようなお子さんであれば、その可能性が高いと思います。アレルギーの内服や点鼻をすると鼻出血も改善することが多いです。冬期間ですと部屋の空気の乾燥に伴って、鼻の粘膜も乾燥し傷みます。加湿に留意することで症状の緩和を図ることも可能です。これらの治療・工夫をしても出血が止まらない場合には、鼻の粘膜に局所麻酔をして血管を電気で焼いて治療することもあります。

 


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